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弥生会計はなぜやさしい?

 ・・・使う人の立場を考えたソフトだから・・・

── 今日は、弥生会計の公式セミナーである弥生カレッジで講師をされている吉田信康税理士事務所の吉田信康先生に弥生会計の良さについて、お話をお伺いします。よろしくお願いします。


── なぜ弥生会計は初心者でもかんたんに操作できるのですか?


吉田信康税理士事務所(吉田先生)

はい、まずパソコン会計の歴史からお話しましょう。パソコンで使用される「会計ソフト」が本格的に発売されてまだ20年余りです。実際の普及には、安価なパソコンとウィンドウズ95が普及してからですから、まだまだわずか10年ほどです。
その20年以上前は、いわゆるオフィスコンピュータ、いわゆる「オフコン」という会計事務所向けの高価な専用機が市場を席巻していました。


── それまでの「手書き」という時代の会計事務所から「オフコン」という「革命」がありましたね。


そうです。これは当時としては画期的な道具だった訳です。昔は「コンピュータ会計」という看板まで掲げてそれをアピールする事務所が多くあったくらいです。その後、その圧倒的なシェアを誇るオフコンメーカーに対抗して、弥生会計他の中小ソフトメーカーが台頭してきます。


── でも会計事務所で入力する人は会計のプロですから、当然簿記会計の知識がありますよね?


そういうプロ向けにパソコンソフトが発売されるようになってきたのです。パソコンソフトは売れなければ意味がありません。それで当初はオフコンから切り替えてもらうための、プロ向けのパソコンソフトが売られたのです。ほとんどのソフトは20年経ったいまでもその流れの延長線上にあります。分かりやすく言えば、簿記の分かる人向け、つまり「会計のプロ向けのソフト」がいまだに主流なのです。


── 普通の人には難しいと思うのですが。


そこで弥生会計は、発売当初から会計事務所向けというより、ユーザー向けを志向していました。簿記の知識が無い方でも入力できる「使う人の立場」を考えた設計になっています。分かりやすくいえば、簿記の「借方・貸方」が分からない人でも入力できるような「やさしさ」にあふれたソフトだったのです。


── だから、そういう一般の方から圧倒的に支持を受けて、その後ナンバーワンの地位を譲らずに今日までこられたのですね。

弥生会計はどうして簡単か?
 ・・・簿記が分からない人でも入力できる機能・・・

── ウィンドウズが普及する前の「マウスがない時代」からオフコン向けの専用ソフトが存在するということは、「キー操作」によって入力していたのですか?


そうです。しかし最近の一般のパソコンユーザーは当然マウスを使いますよね。弥生会計はそのマウスの操作を前提としているからこそ、簡単なのです。また弥生会計はワードやエクセルと同じように使えます。ウィンドウズが普及して一般の方がワードやエクセルを当たり前に使うようになったので、弥生会計は多くの方々に支持されてきたのです。


── マウスを使うことによって、何が変わったのですか?


弥生会計09 導入アドバイザー画面

マウスを使うことによって、プロの方が入力するような「高速大量入力」ができなくなります。しかし、弥生会計は普段使うワードやエクセルの感覚を大事にしているのです。しかも一般のユーザーは毎日数千枚も伝票を入力する必要もないですよね。
また、ずいぶん前から「仕訳辞書」「摘要辞書」「伝票辞書」など使う側の立場で簡単に入力できるように工夫されています。こういう機能は、「借方・貸方」が分からない人でも入力できるように工夫されたものなのです。会計のプロは仕訳を頭の中で考えながら入力することができます。だから、会計のプロはそもそも「仕訳辞書」などは必要としなかったのです。事実、そういうオフコンの専用機にはこのような「辞書機能」などは存在しなかったのです。こういう機能は考えもしなかったというのが正しいかもしれません。


── 確かに。一般の方は必ず「仕訳」で悩みます。


だから、一般の方にこそ、このような機能が必要とされるのです。
また勘定科目を入力することでも、この「やさしさ」がよく分かります。いまだに多くのオフコンは勘定科目をコード番号で入力していきます。だから、オフコンもしくは、その代替ソフトを利用すると、一般の方はまず、その番号を覚えることから始まるのです。例えば現金という勘定科目を入力するには、現金は「111」のように覚えます。そうすると、他の科目例えば「交際費は何番?」もうそれだけで入力のストレスが発生しますね。


── 一般の事務職の方は他にも仕事がありますからね。


プロの立場で考えると、勘定科目の番号を覚えることで入力のスピードは格段に早くなります。仕事として一日に何社も伝票を何千枚も入力する必要があるからこそ、そういう番号を覚えることは苦にならないのです。
弥生会計はコード番号でも入力できますが、カタカナでもローマ字でも入れることができます。ローマ字なら、現金は「genkin」です。そして、もともとあった機能なのですが、それもローマ字で最初のアルファベット1文字「g」を入れると、それだけで該当する勘定科目が絞られて表示されます。


── 携帯メールの予測変換に似ていますね。


そうです、あの機能は実に便利だと思いませんか。もうそれだけで、弥生会計が普及した理由がお分かりでしょう。
おっしゃるとおり、一般の方は、会計ソフトの入力だけが仕事ではないのです。勘定科目の番号を覚えることも、仕訳も覚えることもそれほど重要ではないのです。わずか数十枚でも簡単に入力できさえすればよいのです。


── つまり、そもそもオフコンの専用会計ソフトと弥生会計の作られた「成り立ち」が違うのですね。


私は、会計ソフトはお客様のためのものだと考えています。お客様が使いやすいソフトが一番なのです。しかもこれだけ安価でどこででも手に入りますし、毎月の使用料もありません。ご自分の会社のために入力して、いつでも試算表が打ち出せる。それが経営指標として会社のために役立ちます。
それこそが会計ソフトとして当然の機能だと思うのです。
最後に大事なことも申し上げおきます。
「自分で入力するから顧問料を少しでも安くして欲しい」これがユーザー側の偽らざる本音なのです。
ぜひ弥生会計の良さをよくご理解いただきたいと思います。


── ありがとうございました。


吉田先生
吉田信康 (吉田信康税理士事務所)
昭和59年早稲田大学商学部卒業。同年野村證券に入社。
その後8年間(2支店、大阪本社、東京本社)勤務の後、一念発起税理士を目指す。
平成9年12月税理士試験合格。平成10年3月開業。
平成10年3月。顧客ゼロからスタート。
野村證券に8年間勤務したビジネスキャリアと人脈をフルに活用し、持ち前の明るさと営業努力で顧客開拓。生命保険代理店資格獲得と弥生会計インストラクター試験にも合格。地元法人会や税理士会の研修講師なども務める。

著書
「個人事業の超簡単経理」「小さな会社の超簡単経理」(パル出版)
「税理士試験こうすれば合格する」(法学書院)